ビジネスマナー研究所株式会社
一般社団法人日本接客リーダー育成協会

代表の藤村純子です

ここ数年、２つの出来事によってビジネスの世界に

大きな変化が生まれています。

１つの要因はコロナウイルス。

三密をさけるために出社せずにテレワークする人が劇的に増えました。

結果、特にホワイトカラーの業種であれば

出社しなくても仕事ができることに多くの人が気づきました。

もう１つはAI技術の進化。

大量のデータから的確な答えを導くことができるため、

ビジネスはもちろん芸術分野にまでその領域は広がっています。

人間のように文句を言わない、疲れないところも魅力でしょう。

直接会わないテレワークが増えると、

純粋な成果に評価軸が移ります。

そして簡単な業務はＡＩにとって代わられる可能性が

高まっていきます。

つまり、言われたことを言われたままに、

何も考えないで“作業仕事”だけする人の立場が

どんどん危うくなるのは明白です。

“作業仕事”を行う人の対極にいるのは、

自分で考えて言われなくても動ける“自走できる”人です。

前者に無くて後者にあるもの。

その代表的なものが「経営者視点」です。

例えば、社内で原価高騰による

価格改定の動きがあった場合。

この視点を持っていると、お客様に提案する前に、

まず社内で本当に原価を抑える（価格を据え置ける）手法はないか

検討したり、

どうしても難しい場合には

新しい提案をプラスして、お客様が価格改定を受け入れやすいような

アイディアを盛り込んだりします。

結果的に、お客様が喜んでなおかつ売上が最大限になるという

経営者が望む動きができるのです。

ただ、経営者ではない人が

経営者視点を身に付けるのは簡単ではありません。

それは視座が違うから。

座っている位置（立場）が高ければ遠く広く見え、

低ければ近くの狭い範囲しか見えないからです。

「スタッフには経営者の視点を持って欲しい」

と望む経営者の方は多いのですが、

常に視座を高く保ち、広い視野で行動するには、

しっかり学んで繰り返しトレーニングをする必要があります。

だからこそ弊社はどの研修でも経営者視点の考え方をベースに、

その上でのコミュニケーションの手法を伝えています。

経営者の視点を持つと分かるのが

リピーターの重要性です。

新規獲得に比べて労力やコストがかからないのも魅力ですが、

何より「大切な人を大切にすることで、大切な人から大切にされる」

という関係がビジネスとして理想的だからです。

ある意味ビジネスのコミュニケーションとは、

大切な人（お客様）に自分たちが大切に思っていることを伝え、

認識してもらうこととも言えます。

経営者視点を身に付け、

“大切な人を大切にすること”の重要性をしっかり理解すれば、

言われたことをただやる“作業仕事”だけする人が減り、

スタッフのレベルが向上するでしょう。